子育て中の車選びは一筋縄ではいきません。
独身の頃は好みの車を気軽に選べたけれど、家族が増えると選び方も変わります。
SUVはスタイリッシュですが、子育て世代でSUV購入後に後悔する声も少なくありません。
では実際SUVを選んだ際、何に後悔するのか?
また、どのように選べば満足のいく車選びができるのか?
この記事では子育て世代がSUVを選ぶ上での重要なポイントを詳しく解説します。
記事のポイント
- 子育て世代がSUV選びで後悔する点はスライドドア有無や燃費問題など
- SUVの特長としてボディの強度、安全性、収納能力が挙げられる
- 子育て家族のSUV選びの考慮点として日常生活、子どもの年齢、よく行く場所を基準に選ぶべき
- スライドドアの良し悪しを判断する際は家族の利便性や修理のコストやリスクを考慮する
子育て世代:SUVを選んで後悔したポイントとは?
子育て世代がSUVを選んで後悔したポイント① スライドドアの有無
SUVは多くの魅力を持っていますが、子育て世代が購入して後悔するポイントの一つが、スライドドアの有無です。
スライドドアは、狭い駐車場や隣の車との間隔が狭い場所でも、ドアを大きく開けることなく乗り降りができるため、子育て中の家族には非常に便利な装備と言えます。
特に、子どもや荷物を持っているとき、スライドドアの有無は大きな違いを生むことが多いです。
しかし、SUVはこのスライドドアを搭載していません。
そのため、都市部の狭い駐車スペースやショッピングモールの駐車場などで、子どもや荷物を車から降ろす際に不便を感じることがあります。
特に、子どもを抱えながらのドアの開け閉めは、スライドドアがないと非常に困難となる場面も。
一方、SUVのボディは剛性が高く、安全性に優れているというメリットもあります。
このため、安全性を最優先に考える家族にはSUVも一つの選択肢となるでしょう。
しかし、日常の利便性を考慮すると、スライドドアの有無は大きな決定要因となることが予想されます。
購入を検討している家族は、日常のライフスタイルや子どもの年齢、頻繁に利用する場所などを考慮してスライドドアの有無を重要なポイントとして車選びを進めることをおすすめします。
子育て世代がSUVを選んで後悔したポイント② 燃費の問題
子育て中の家庭がSUVを選択する際、後悔する要因の一つとして燃費の問題があります。
都市部での使用を主とする家庭では、平均燃費が10km/Lを下回るSUVの車種もあり、これはコンパクトカーと比較して約20%低い数値となっています。
また、都市部の狭い道路や駐車場の制約により、SUVの大型車体が運転や駐車の障壁となることも少なくありません。
このような背景から、購入を考える際には日常の利用状況や家族のライフスタイルを十分に検討し、最適な車種を選択することが求められます。
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子育て世代がSUVを選んで後悔したポイント③ 乗り降りの困難さ
SUVの特徴的な高い車高はアウトドアや悪路走行時にはメリットとなりますが、日常生活においては子供や高齢者の乗り降りに難しさを感じるようです。
特に、小さな子供は一人での乗り降りが難しく大人が手を貸さなければならない場面が増えます。
また、子供を抱っこしながらの乗り降り時には転倒のリスクもあるので注意が必要です。
さらに、SUVの多くはヒンジドアを採用しており風に煽られて勢いよく開くこともあるため、隣の車へのドアの当たりも心配されます。
ミニバンのようなスライドドアなら抱っこしたままでも乗り降りはスムーズです。
これらの点を踏まえ、家族全員での試乗や実際の乗り降りの確認が購入前の重要なポイントとなります。
SUVにしかない魅力: デザインと乗り心地
SUVの人気の背後には、その独特なデザインと優れた乗り心地があります。
都会的でスタイリッシュなデザインは街中を走るだけでなく、アウトドアシーンでも引き立ちます。
その外見の魅力はアウトドアにピッタリのワイルドな見た目から、街中にも馴染む流れるような美しいデザインまで多岐にわたります。
乗り心地の面ではSUVはボディ剛性が高い構造になっており、これが車内に振動が伝わりにくくする要因となっています。
特に子どもは乗車中に車酔いしやすいことが知られていますが、振動が少ないSUVはそのリスクを軽減します。
また、SUVの特徴として、様々な路面での走破性を高めるための最低地上高が高く設計されている点も挙げられます。
これにより山道や河原などのアウトドアシーンでの走行はもちろん、運転席からの視点も高くなり、街中でも見晴らしが良くなります。
さらに、チャイルドシートに子どもを乗せる際にも座面の高さがあることで、腰を屈めずにシートベルトを付けることができるというメリットがあります。
荷物の積載に関しても、SUVはその広大な荷室を活かして、ベビーカーや子どもの荷物を多く積むことができます。
これは特に子育て中の家族にとって非常に便利な特徴となっています。
しかしながら、SUVのデザインや機能性の高さとは裏腹に、燃費の面ではやや劣る傾向があります。
そのため、燃費を最優先する家族にとっては、他の車種の選択も検討する価値があるでしょう。
子育て世代の中には「スライドドアいらない」という声も
スライドドアは、子育て中の家族にとっての利便性が高いと広く認識されています。
しかし、「子供が突然外へ飛び出した」という経験や「スライドドアの修理代が思ったよりも高額だった」という声も少なくありません。
ここでスライドドアが持ついくつかのデメリットや注意点を取り上げます。
①子供の飛び出しリスク
スライドドアの操作はシンプルで、特に電動式はボタン操作だけで開閉します。
この利便性が裏目に出て、子供が自らシートベルトを外し、ドアを開けてしまうことが考えられます。
これを防ぐ策として、チャイルドロックの使用や子供への継続的な指導が不可欠です。
②高額な修理費
スライドドアの構造は比較的複雑で、万が一の故障時には修理費が高額になることが特徴です。
電動スライドドアの場合、電子部品のトラブルやモーターの故障も考慮されるため、定期的な点検が推奨されます。
スライドドアの修理に関しては、その複雑な構造から部品点数が多く整備にも時間がかかるため、それが高額な修理費となる原因です。
スライドドアを持つ車を選ぶ際は、これらの要点を踏まえ、家族のニーズや予算を考慮して検討することが大切です。
子育て世代の多様なニーズに応えるSUVの収納力
子育て世代がSUVを選んで良かったと思うポイントとして「収納力」を挙げる人が多いです。
子育て中の家族は日常から旅行まで、さまざまなシーンで多くの荷物を持ち歩くことが一般的です。
特に、ベビーカーやチャイルドシート、オムツやミルク、お菓子、タオルなど、必需品が増えるこの時期には車の収納スペースが非常に重要となります。
SUVはその答えとして、多様なライフスタイルに合わせた収納スペースを提供しています。
多くのSUVは、その大きな車体を活かして、後部座席の下やトランクスペースに豊富な収納スペースを確保しています。
これは、アウトドアやレジャーを楽しむ家族、または普段から多くの荷物を持ち歩く家族にとって大きなメリットです。
しかしながら、収納スペースを増やすことで、車内が狭く感じることもあるかもしれません。
そのため、収納性と車内の広さ、そして乗り心地のバランスを考慮して最適なSUVを選ぶことが重要です。
子育て世代がSUVを選ぶ際には、家族の日常のライフスタイルや旅行の頻度、そして予算を考慮し、最適な車を選択することが求められます。
子育て世代必見! SUV選びで後悔しないコツとおすすめモデル
ミニバンとSUVを比較: 子育て世代が選ぶ時のポイントとは
子育て世代が車を選ぶ際、ミニバンとSUVの2つの主要な選択肢として挙がります。
ミニバンは広々とした車内空間やスライドドアの利便性が特徴で、5名以上の家族乗車を想定する場合はミニバンは車内空間に余裕を持って乗車できる利点があります。
一方、SUVはそのスタイリッシュなデザインや、悪路でも安定した走行が可能なオフロード性能が魅力です。
特にアウトドア活動を家族で楽しむ場合、SUVの高いオフロード性能は大きなアドバンテージとなります。
しかし、SUVにはミニバンと比較して車内空間が狭いというデメリットも。
特に、お子さんが1人と両親の3名乗車ならば問題ないが5名以上の乗車を考えるとミニバンが有利です。
また、SUVは車高が高いため小さなお子さんの乗り降りや、親が子供を抱っこしての乗り降りが少し大変だという声もあります。
さらに、シートアレンジの自由度ではミニバンが上回ります。
このようにミニバンとSUVはそれぞれ異なる特徴を持ち、子育て世代が車を選ぶ際には家族のライフスタイルやニーズ、将来的な家族構成などを考慮して最も適した車種を選ぶことが重要です。
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子育て世代に最適なSUV:燃費効率の高いモデル
近年、環境への配慮や経済性から燃費の良い車が注目されています。
特に子育て世代は家計の負担を軽減するために燃費の良い車を選ぶ傾向があります。
SUVはかつて燃費の悪さがネックとされていましたが、技術の進化により燃費効率の高いモデルも増えてきました。
ハイブリッド技術を取り入れたモデルは特に燃費が良く、長距離の移動や頻繁な運転にも適しています。
①トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド
WLTCモードでのカタログ燃費が27.8~30.8km/L (ハイブリッド車/2WD)と、SUVの中でもトップクラスの燃費性能を持つモデルです。
都市部での通勤や、休日のレジャーにも最適です。
②ホンダ 新型ヴェゼル e:HEV
ホンダの先進的なハイブリッド技術を採用し、快適な走行性能とともに優れた燃費性能を実現しています。
子育て世代には、安全性や経済性を兼ね備えたこのモデルがおすすめです。
子育て世代にオススメのSUV:3列シートがある車種
子育て中の家族にとって、車内の広さや収納性は大きな魅力となります。
特に、3列シートを持つSUVは家族や友人との外出時にその真価を発揮します。
以下、3列シートのSUVの特徴と注目すべき車種を紹介します。
3列シートSUVの魅力
- シートアレンジの自由度:3列目のシートを倒せば、大きな荷物の収納スペースとして利用可能。アウトドアやレジャー好きの家族には特に便利です。
- 乗車人数の柔軟性:普段は2列目までの使用で、3列目は荷物スペースとして活用。しかし、親や友人との外出時には3列目を座席として使用することで、多人数の移動もスムーズに。
- 車高のメリット:特に小さな子どもがいる家庭では、SUVの車高の高さがチャイルドシートの取り付けや乗降りにおいて利点となります。
注目の車種
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マツダ CX-8:マツダのフラッグシップSUVとして知られるCX-8は、そのデザイン性と実用性で多くの家族から支持を受けています。
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日産 エクストレイル:日産の人気SUVで、3列シートのモデルもあります。
ただし、3列シートのSUVを選ぶ際は、実際の車内空間や収納性を確認することが重要です。
特に、子どもが小さい段階ではチャイルドシートの取り付けや荷物の量が増えるため、十分なスペースが確保されているかをチェックしましょう。
スライドドア機能搭載のSUVミニバン、子育て世代の新たな選択
SUVの高い走行性能とミニバンの実用性を兼ね備えたSUVミニバン。
特に、子育て中の家族が多くの荷物や子供たちを乗せる際の利便性を考慮し、スライドドアを搭載。
さらに、最大8人の乗車が可能なことから大家族や友人とのアウトドアにも最適です。
三菱 デリカD:5 - アドベンチャーを求める家族のためのSUVミニバン
三菱 デリカD:5は、都市部からアウトドアまで幅広いシーンでの使用を想定して設計されたSUVミニバン。
四輪駆動の高い走行性能とスライドドアの利便性を併せ持つこの車は、アクティブな家族にとっての新しい選択肢となっています。
SUVを選ぶ際の最も重要な要点を理解する
子育て世代がSUVを選択する際、最初に考慮すべきは家族構成や日常の活動に適したモデルを選ぶことです。
例えば、5人以上の家族やアウトドア活動が多い家庭では広い室内空間や強力なエンジンを持つ大型SUVがおすすめです。
安全性に関しては、最新の安全技術を搭載したモデルや高い衝突試験の評価を受けた車種を選ぶことが求められます。
燃費の良さは長期的な運転コストを考慮する上で不可欠です。
特に都市部での使用を考えている場合は、低燃費のモデルを検討する価値があります。
収納性については、日常の買い物や旅行時の荷物の量を考慮し、必要な収納スペースを確保できるモデルを選ぶことが重要です。
実際の試乗を行い、家族全員の意見を取り入れながら乗り心地や操作性を確認することで、最適なSUVを選ぶ手助けとなります。
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子育て世代がSUVを選んで後悔しない方法の総括
以下、記事の内容をまとめます。
まとめ
- 子育て世代がSUVを選ぶ際の後悔ポイントの一つはスライドドアの有無である
- スライドドアは狭い駐車場や隣の車との間隔が狭い場所でも便利である
- 多くのSUVはスライドドアを搭載していないため、都市部の駐車場での乗り降りが不便であることがある
- SUVのボディは剛性が高く、安全性に優れている
- 燃費の面ではSUVはやや劣る傾向がある
- SUVの乗り心地はボディ剛性が高く、衝撃を受け止めて外へと逃がす役割がある
- SUVの最低地上高が高く、様々な路面での走破性が高い
- SUVは荷物の積載に関して広大な荷室を持つ
- 子育て中の家族でもSUVのデザインや存在感に魅力を感じることが多い
- SUVの高い車高は日常生活での乗り降りに難しさをもたらすことがある
- SUVの多くはヒンジドアを採用しており、風に煽られて勢いよく開くリスクがある
- SUVのデザインは都会的でスタイリッシュであり、アウトドアにも馴染む