「ディーラーで下取り査定を受けたら5万円と言われた」
―これは珍しい話ではありません。
ディーラー下取りが安い理由は何なのか、本当に適正価格なのか疑問に思う方も多いでしょう。
私の親族が実際に経験した「ディーラー下取り5万円」から「買取業者33万円」という驚きの差額体験をもとに、車を高く売るためのポイントを解説します。
10年落ちの車でも諦める必要はありません。
ディーラー下取りと買取業者の差額はなぜ生まれるのか、実際の査定額や売却方法について詳しく紹介していきます。
少しの手間で数十万円の差が生まれる可能性がある中古車売却のコツをご覧ください。
記事のポイント
- ディーラーで下取り査定5万円と言われて車
- ディーラーの下取り査定額が安い理由
- 車買取サイトで一括査定をした時の概算査定額
- 車買取業者へ売却した額とディーラー下取り査定額との差額
ディーラーで下取り5万円と言われた車|買取業者との差額に驚いた【体験談】
先日、筆者の伯父(60代前半)が車の買い替えを検討していたとき、ディーラーで驚くほど低い下取り査定額を提示されました。
その後の展開に大きな差額が生まれた体験談を紹介します。
車を少しでも高く売りたい方は必見です。
なお、ディーラー(自動車メーカー)のイメージ低下を避けるため、車種や型式などの詳細情報は記載しておりませんのでご了承ください。
ディーラーで下取り5万円と言われた理由
伯父はコンパクトカーから軽自動車へ乗り換えることにしました。
所有していたコンパクトカーは新車で購入したワンオーナー車であり、これから買い替える予定の軽自動車も新車での購入を検討していました。
軽自動車と普通車の両方を取り扱うディーラーで下取り査定を依頼したところ、驚くべきことに査定額はわずか5万円という結果に。
伯父はこの金額が適正なのかどうか判断できず、車業界で働いていた私に相談してきました。
なぜこれほど低い査定額だったのか?
その背景には次のような要因があります。
1:査定基準の違い
ディーラーは日本自動車査定協会の「イエローブック」など業者用買取相場表に従って査定を行うと言われています。
この基準は市場の実勢価格よりも保守的で、オークション相場を十分に反映していないため低めの評価になりがちのようです。
2:ビジネスモデルの優先順位
ディーラーの主要ビジネスは新車販売です。
中古車買取は主力事業ではないため、査定に力を入れず、積極的な買取価格を提示する動機が薄いのが実情です。
3:他社メーカー車は査定額が低い
伯父の車は購入予定のディーラーとは異なるメーカーの車でした。
ディーラーは自社ブランド以外の車を下取りした場合、オークションでの売却を前提とするため、リスク回避として査定額を10〜30%も下げる傾向があるようです。
これは再販ルートが限られることや整備知識の不足も要因です。
4:新車販売戦略としての下取り
ディーラーは下取り額と新車値引きを連動させ、総合的な利益を確保するよう調整します。
表面上の新車値引き額を大きく見せるために、下取り額を意図的に低く設定するケースも珍しくありません。
5:在庫リスクの回避
10年落ちの車は自社(系列の中古車販売店)で販売せず、オークションに出す可能性が高いため、手数料や輸送費などのコストを差し引いた金額で査定されたのかもしれません。
これらの要因が重なり、実際の市場価値よりも低い査定額が提示された可能性が高いのです。
ディーラーで下取り査定額5万円の車の状態
実際の車の状態を詳しく見てみましょう。
一般的な10年落ちの車と比較しても、状態は良かったと思われます。
下取り5万円と言われた車の状態
- 年式:2014年(査定時点で約10年落ち)
10年経過していましたが、同年式車の平均的な状態より良好でした。
- 走行距離:5万キロ
年間平均5,000kmほどの走行で、10年落ちの車としては非常に少ない走行距離です。
一般的に同年式車の平均は8〜10万kmほどとされています。
- グレード:上位グレードの特別仕様車
標準グレードではなく、装備が充実した上位グレード。
さらに特別仕様車という希少性もあり、本来なら査定額アップの要素です。
- カラー:ブラック
人気のある定番カラーで、中古市場でも需要が安定しています。
- 事故歴:大きな事故はなし(リアバンパーの修理歴あり)
フレーム修正を伴うような大きな事故はなく、リアバンパーの軽微な修理のみ。
査定に大きく影響するレベルではありません。
- 禁煙車・ペットなし
タバコやペットの臭いがないことは中古車として大きなプラス要素。
内装の状態も良好で、シートやダッシュボードに目立つ傷や汚れもありませんでした。
- 社外ナビ(2年前に買い替え)
比較的新しいナビが装着されており、機能面でも現行モデルに近いものでした。
伯父は定期的にオートバックスでマメにメンテナンスも行っており、エンジンやミッションの状態も良好。
オイル交換などの基本整備もしっかりと実施されていました。
タイヤの残り溝も十分あり、すぐに交換が必要な消耗品はありませんでした。
これらの条件を総合的に判断すると、一般的な10年落ちの車と比較して状態は上位ランクに位置づけられます。
車両を実際の見たことのある私からすれば、買取業者であれば少なくとも30万円前後での買取が期待できる車だと判断しました。
ディーラーの5万円という査定額はあまりにも低すぎると言わざるを得ません。
車買取サイトで一括査定をしたら
伯父に車買取サイトでの一括査定を勧めましたが、「電話がたくさんかかってくるから嫌だ」と最初は難色を示していました。
(以前、車買取一括査定に依頼したら鬼のように電話がかかってきた経験があったようです)
そこで電話連絡が比較的少ない「MOTA車買取」の利用を提案し、LINEでURLを送りました。
MOTA車買取の大きな利点は、WEB上で概算査定額がすぐに分かること。
伯父が必要事項を入力すると、なんと概算査定額は28万円と表示されました。
ディーラーの下取り査定額5万円と比べると、概算査定額だけでも23万円もの差額があったのです。
今回利用した車買取一括査定サイト
MOTA車買取:https://autoc-one.jp/
WEB概算査定額とディーラー下取り査定の差額
この時点で、伯父もディーラー下取りと買取業者の差額の大きさに驚きました。
この差額が生じる理由としては:
- ディーラーは新車販売を優先するビジネスモデルのため、中古車買取に積極的ではない
- 他社メーカー車の場合、ディーラーでは10〜30%ほど査定額が下がる傾向がある
- 買取業者は中古車市場の相場に基づいて査定を行うため、市場価値に近い金額を提示できる
- ディーラーは下取り車をオークションで売却することが多く、そのコストを考慮して査定額を低めに設定している
WEB上で概算の査定額が分かったことは、伯父にとってかなり安心材料になったようです。
実際、WEBで概算額を確認後、すぐにディーラーへ下取りキャンセルの連絡をしたとのことでした。
しかし、ディーラーへの下取りキャンセルを気まずく感じ、そのまま下取りに出してしまう人も多いようです。
こちらの記事では、筆者の親戚が下取り0円と言われた体験談を紹介していますので、ぜひご覧ください。
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ディーラー下取り5万円の車|買取業者との差額が想像以上だった?【実例紹介】
後編では、ディーラーで下取り5万円と言われた車を買取専門業者に査定してもらった結果をご紹介します。
多くの方が車の買い替え時に「下取りと買取、どちらが得なのか」と悩まれますが、今回のケースでは驚くほどの差額が出ました。
この実例を通して、車を手放す際の選択肢について考えるきっかけになれば幸いです。
ディーラーで下取り5万円の車が実際いくらになったのか?
MOTA車買取の概算査定額を見て希望が持てた伯父は、実際に上位3社の車買取業者に現車査定を依頼しました。
「概算とは言っても、実際に査定したら買取価格が下がるのでは?」と心配していましたが、結果は期待以上でした。
3社の中で最も高い査定額を提示した業者と価格交渉した結果、最終的に33万円で売却することができました。(実際に3社査定に来たそうです)
この高額査定の理由としては、車の状態が良好だったことに加え、スタッドレスタイヤなど車に関連するアイテムを全て一緒に渡したことも価格アップにつながった可能性があります。
結果として、ディーラー下取り価格5万円と買取業者の査定額33万円の差額は28万円にもなりました。
これは軽自動車のグレードアップも可能な金額です。
伯父は「これだけ差額が出るなら軽自動車の最上級グレードにしておけばよかった」と少し後悔しているようでした。
ディーラーで下取りをキャンセルした方法
伯父はWEB上での概算査定額で買取業者の方が高いと分かった時点で、すぐにディーラーへ連絡して下取りのキャンセルを申し出ました。
幸い、車種やグレード、色などは全て決めていたものの、まだ契約書にサインする前だったため、スムーズにキャンセルすることができました。
後日、下取り額がなくなった新しい見積書をもらい、軽自動車の購入契約を締結しました。
これにより、新車の購入と今まで乗っていた車の売却を別々に最適な方法で進めることができました。
買取業者との取引は以下のように進んだようです。
- 新車が納車されるまでの3週間、現在の車を使用
- 納車翌日に買取業者がレッカー車で車を引き取り
- 引き取り後1週間くらいで指定銀行口座に買取価格が振り込まれた
少しでも高く車を売りたいなら車買取サイトを活用すべき
今回の体験から、車を少しでも高く売りたいなら車買取サイトの活用は必須だと言えます。
伯父も「10年落ちの車だから仕方ないだろうとあきらめていたけど、28万円も差額があるなら絶対にやるべき」と話しています。
また、「車買取業者は電話がしつこいと思って避けていたけど、MOTA車買取は上位3社しか電話がかかってこなかったので意外と楽だった」と感想を述べていました。
WEB上で概算金額がすぐに確認できるのも大きなメリットだったようです。
ディーラーの下取り査定額が特に安かった理由としては、他社メーカーの車だったことも挙げられます。
もしディーラー系列の中古車販売店が隣接しているような店舗であれば、下取り金額が変わっていた可能性もあります。
しかし、一般的にディーラーの下取り査定額は買取業者と比べて安い傾向にあることは事実です。
少しでも高く車を売りたいなら、必ず複数の買取業者の査定を受けることをおすすめします。
たった数時間の手間で数十万円の差が生まれる可能性があります。
今回利用した車買取一括査定サイト
MOTA車買取:https://autoc-one.jp/
ディーラー下取り5万円と車買取専門店との差額について総括
以下、この記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 2014年式コンパクトカー(走行5万キロ、上位グレード特別仕様車)がディーラー下取りでわずか5万円と査定された
- ディーラーは主に「イエローブック」基準で査定し、実市場相場より低い金額になりやすい
- 新車販売を主軸とするディーラーは中古車買取に積極的でないため査定額が低くなる傾向がある
- 他社メーカー車はディーラー下取りで10〜30%ほど査定額が下がりやすい
- 下取り金額は新車の値引き原資として調整されることが多い
- MOTA車買取で概算査定を行ったところ、28万円という金額が提示された
- 実際に買取業者3社による現車査定の結果、最高額33万円で売却できた
- ディーラー下取り5万円と買取業者33万円の差額は28万円という大きな開きがあった
- スタッドレスタイヤなど付属品も一緒に譲渡することで買取価格アップにつながった
- 車買取業者はWEB上で概算金額がすぐにわかるため、相場感を把握しやすい
- 一括査定サイトは電話が多くかかってくるイメージがあるが、MOTA車買取は上位3社のみの連絡で済んだ
- 新車納車まで現在の車を使用し、納車翌日に買取業者が引き取りに来るという流れで手続きが進んだ
- 引き取り後1週間以内に指定銀行口座に買取代金が振り込まれた
- 車を高く売却したい場合は、必ず複数の買取業者から査定を受けることが重要である